どのページからお問い合わせが来たか知るための実装方法

どのページからお問い合わせが来たか知るための実装方法

Webサイトからお問い合わせが来たものの、どのページからお問合せに繋がったかが知りたい時ってありますよね。

今回は、お問い合わせフォームに、お問い合わせに繋がったページのURLを自動入力する方法を解説します。

目次

お問い合わせのリンクを書き換える

どのページからお問い合わせが来たか知るための実装方法

PHPで書く方法

お問い合わせフォームへのリンクに、現在のページ情報を含めたクエリパラメータを追加するように書き換えます。

<a href="/contact/>
↓
<!-- URLを取得する場合 -->
<a href="/contact/?source=<?php echo urlencode(get_permalink()); ?>>
<!-- ページタイトルを取得する場合 -->
<a href="/contact/?source=<?php echo urlencode(get_the_title()); ?>>

urlencodeは、特殊文字やスペースなどのURLに含めることができない文字列を安全にURLエンコードするために使用しています。

リンクを踏むとお問い合わせページのURLに、以下のような形でクエリパラメータとしてパーセントエンコーディングされたURLが表示されます。

例:https://example.com/contact/?source=https%3A%2F%2F…

PHPのエンコードはセキュリティの要因として機能し、悪意のある入力や攻撃からシステムを守る役割を果たします。

HTMLで書く方法

HTMLで書く場合や静的サイトなどは、各ページが分かる文字列を直接書くのもOKです。

<a href="/contact/?source=タイトルやURLなどページが分かる文字列>

<!-- Aboutページの例 -->
<a href="/contact/?source=about>
<!-- 商品7のページの例 -->
<a href="/contact/?source=item7>

ページごとにクエリパラメータを書き換える必要がありますが、どのエディターでも簡単に記述することができるのがメリットです。

JavaScriptを記述

どのページからお問い合わせが来たか知るための実装方法

ウェブページの読み込み時に先ほどのクエリパラメーターを取得し、フォームのテキスト入力フィールドに値を設定するためのJavaScriptを記述します。

scriptタグは必要に応じて外してください。

<script>
// DOMを読み込んで処理
document.addEventListener('DOMContentLoaded', function () {
  // URLからクエリパラメータを取得
  const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search);
  const source = urlParams.get('source');
  // 対象の要素を取得
  const input = document.getElementById('お問い合わせフォームのinputのID');

  if (source && input) {
    // 対象の要素にデコードされた値を設定
    input.value = decodeURIComponent(source);
  }

  // 元のURLに戻す
  history.replaceState(null, '', window.location.pathname);
});
</script>

decodeURIComponentは、エンコードされた文字列をデコードし、元の文字列に戻すために使用しています。

"Hello%20World%21" // エンコードされた文字列
↓
"Hello World!" // デコードされた文字列

お問い合わせフォーム画面で確認

お問い合わせされたページのURLが入力されたお問い合わせフォーム

任意のページからお問い合わせページに飛んだ時、お問い合わせフォームのinputのIDを入力した箇所へ自動でURLが追加されるようになります。

ユーザーにこのフィールドを見せる必要がない場合は、display: noneなどで非表示にしておけばOKです。

送信画面で非表示にしているだけなので、通知メールにはどのページからお問い合わせに繋がったかが分かる仕組みとなっています。

お問い合わせの少ないページは改善を

今回のように実装することで、どのページに改善が必要かが把握できるようになります。

また、このようなフォームは車両販売や商品販売サイトでも活用でき、「〇〇についてのお問い合わせ」などと件名に入れるのも便利な使い方です。

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